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    美容師インタビュー | 2018.07.30

    【京都・四条烏丸の美容室 rin(リン)】京町屋のサロンで、あなただけのヘアスタイルを ファン ヨンスンさん

    京都造形大学ロゴ

    【この記事は京都造形芸術大学 文芸表現学科のみなさんとともに制作・発信しています】

    みなさんこんにちは。
    京都造形芸術大学2回生の鬼頭&小林です。
    今回はヘアドレ編集部の一員として、京都市四条烏丸に、2017年10月にオープンしたサロンrin(りん)さんをご紹介します。

    京都の町屋をリノベーションした店内は、ゆったりとした時間が流れる癒しの空間です。
    重厚な木の柱や苔むした坪庭など京町屋ならではのつくりに、白い土壁や温かみのあるインテリアが配置され、落ち着いた雰囲気が漂っています。

    rin 外観

     

    rin_内観

     

    rin内観

    烏丸駅から四条通りを西にすすむと、趣のある路地の入口が右手にあります。
    ビルに挟まれた細い路地なので、見逃さないように注意してくださいね。
    車が行き交う大通りから一歩足を踏み入れると、そこは静かな別世界です。
    突き当たりの町屋の瓦屋根に「rin」の文字が見つかります。

    ファンさま外観写真とともに

    オーナー兼美容師のファン ヨンスンさんは、できるだけ自分の手で町屋のリノベーションを手掛けたそうです。
    今でも時間を見つけて手を加えているのだとか。
    美容師としても成長し続けることを心がけているというファンさんに、仕事にかける思いをうかがいました。

    お客さまそれぞれに合わせたオンリーワンのスタイルを提案

    ファン様インタビュー風景

    ヘアスタイルを提案するときに大事にしていることは何ですか?

    時代の流れやトレンドというものを踏まえた上でそれに左右されない、オンリーワンのスタイルを提案するようにしています。
    特に今は、僕が学生だったころの90年代のスタイルを意識しています。
    どちらかといえば保守的な京都でも、90年代は流行に左右されないスタイルを貫く「おもろい人」が多かったと思うんです。
    そういう人たちがもっと京都に増えたらいいな、という気持ちでこのお店をつくりました。

     

    京都に住み続けているからこそ、時代の流れを肌で感じているんですね。

    そうですね。
    僕はずっと京都で暮らしてきました。
    今は同じような髪型だったり、ファッションだったり、無難なスタイルの人が多いと感じます。
    お客さまには、時代に流されすぎず、他の人とは違っても自分はこれが好き、というスタイルをしてほしいですね。
    そっちの方が絶対楽しいと思うんです。
    ですから、お客さまの「こうなりたい」というご要望を大切にしています。
    トレンドの髪型でも、ひとりひとりに合わせたスタイルに仕上げています。
    僕自身の服装も昔からあまり変わっていませんし、「おもろい人」でありたいと思っています。

     

    町屋をリノベーションしたサロン

    rin ドライフラワー

     

    rinドライフラワー

     

    rin オブジェ
    ▲ドライフラワーや生け花など、植物のインテリアも多く、白を基調とした店内にいろどりを添える

    町屋をお店にしようと思ったのはなぜですか?

    ビルの一室だと、自分が思い描いた雰囲気にするのが難しいと感じていました。
    いくら内装に手を加えても、ビル自体の印象がありますからね。
    自分のカラーを出しつつ、お客さまにリラックスしていただける空間にしたかったんです。
    そんな物件を探していたとき、イメージにぴったりなこの町屋に出会って、自分や一緒に働いている妻の思い通りに改装しました。

     

    白い壁や重厚な木の柱などに囲まれて、とても落ち着く雰囲気がありますね。

    rin 店内壁▲ファンさん夫妻が塗った白い壁。コテを使ってつけた模様が自然な風合いを感じさせる

    店内の白い壁は全部、職人さんにやり方を教えてもらって、僕らの手で塗ったんですよ。
    店の本棚や備え付けの棚なんかも自分で作りました
    次はレジの下のスペースに、知り合いの絵描きさんに絵を描いてもらうつもりです。
    お客さまには、今のままでもくつろいでいただけると思いますが、これからも内装には少しずつ手を加えていきます。
    常にちょっとずつ進化する「未完成な完成」というのが、このサロンのテーマだと思っています。

     

     

    「未完成な完成」を目指して

    インタビュー風景

    美容師として働きはじめたときから自分のお店を持つことを考えていましたか?

    rin ご家族と▲rinがオープンした2017年10月1日。奥さま、お母さまと一緒に

    自分の店を持ちたいという気持ちはもちろんありました。
    そのために大手のサロンで働いて、技術や接客をしっかり身につけるというのが自分の進むべき道だと思っていました。
    自分のサロンは生まれ育った京都に開きたいと考えていました。
    そこで、京都の老舗サロン『YAYOI~BRAINS』で働きはじめました。
    ここでは13年働いて、先輩や同僚、後輩たちから刺激を受けましたし、何よりたくさんのお客さまと接する機会がありました。
    店長を任せていただいたことも、サロンを運営する上でとても勉強になりましたね。

    そして2017年10月にrinをオープンしました。

    これまで美容師をしてきた14年間で、特にうれしかったのはどんなことですか?

    印象に残る大きな喜びというより、ちょっとした喜びがいっぱい転がっていたなって思います。
    僕の技術でお客さまが喜んでくれたとか、毎日その都度その都度、うれしいことっていうのはあるんです。
    振り返ってみると、そういう日々を積み重ねてきたことが、特別なことだと感じますね。

     

    反対に辛かったことはありますか?

    辛いというか、反省したことをひとつよく覚えています。
    前のサロンで働いていたとき、お客さまを常に4、5人担当していたことがあったんです。ほとんど後輩やアシスタントに任せて、自分は4、5人のお客さまのところを行ったり来たりしながら仕事をしていました。
    そんなときに、あるお客さまから「そういう仕事の仕方はお客さんに対してどうなんやろう」って帰り際に言われました。
    サロンの売り上げのことを考えると席は埋まっていたほうがいいですが、お客さまに喜んでいただくことが何より重要なんだと、お客さまの一言で気がつきました。
    それからは余裕を持って予約を入れるようになって、お客さまひとりひとりにしっかり向き合うことを心がけるようになりました。
    お客さまだけでなく他の美容師や妻など、人が指摘してくれたことは、素直に取り入れて仕事に生かすようにしています。
    このサロンと同じで、僕自身も「未完成な完成」をテーマとしてやってきました。

    rinは奥さまの森本真子さんと一緒に経営されているんですね。

    妻も以前、同じサロンで働いていた美容師です。
    付き合っていたときから、美容師の技術を競うコンテストにメイク担当として参加してくれて、お互いに意見を出し合っていました。
    コンテストで披露するヘアデザインについて、言い合いになることもありましたが、コンテスト当日には必ず褒めてくれました。
    独立する前も後も、いろんな指摘をしてくれて、本当にありがたいです。
    妻のような人にいいタイミングで出会えたことは、本当に恵まれていると思います。

    自分が楽しいからお客さまも楽しい

    2016年三都杯決勝大会

     

    2016年 三都杯決勝大会

     

    2016年三都杯決勝大会▲デザイナーズ賞を受賞した【2016年 三都杯決勝大会】の様子

    ファンさんは三都杯などのハイレベルな美容師のコンテストで、数多く入賞されていらっしゃいますね。

    出場したきっかけは、以前勤めていたお店がクリエイション活動(モデルを使って前衛的なヘアデザインをつくること)やコンテストに力を入れていたからです。
    僕も興味を持って取り組むうちに、ハマっちゃいました(笑)
    もともと負けず嫌いなので、技術を高めることや、つくった作品で競い合うことが面白かったんです。
    今はもうクリエイションと自分は切っても切れないものですし、美容師を続けるモチベーションの一つになっています。

    特に思い出に残っているコンテストはありますか?

    出たもの全部が思い出に残っていますね。
    ただ思い出を大事にしようとはあまり考えていません。
    過去の結果は、これからも更新し続けていくものだと思っているからです。
    でも「もっといい結果を出そう」って考えすぎると楽しめなくなってしまいます。
    「次はどんなヘアスタイルをつくったら楽しめるかな」という気持ちが強いです。

    楽しむことを大事にしているんですね?

    ファン様坪庭▲坪庭の梅の花が咲いて喜ぶファンさん

    楽しめなくなったら終わりかなって思います。
    この仕事を続けられるのは楽しめるからなんだろうなと。
    クリエイションももちろん楽しいですが、何より、自分の技術でお客さまに喜んでいただけることがうれしいですね。
    若者からご高齢の方まで、さまざまなお客さまのご要望に応えて満足していただく。
    そういったこと全部が僕の喜びです。
    僕が楽しんで仕事をしているからこそ、お客さまもうれしくなるんじゃないかと思いますね。

    持てる技術100%で、ひとりひとりのお客さまに向き合う

    コンテストやクリエイションは普段のサロンワークのどんなところに生きていると感じますか?

    「独特な髪型をつくるコンテストやクリエイションが、サロンワークのどこに直結するの?」って思われるかもしれません。
    ですが、いろんな髪型をつくって技術を磨いているからこそ、「ちょっと攻めたいな」って思っているお客さまのご要望にお応えすることができるんです。
    例えば普通に切ってもかわいいものを前髪の幅を5ミリ広げればもっとかわいくできる。
    その5ミリがクリエイションをやっていない人には攻めることができないと思います。
    新しいことができるようになると、それだけお客さまに提案できるヘアスタイルのバリエーションも増えるんです。

    クリエイションは、サロンワークにとても生きていると実感しています。

    rinをオープンしてから仕事に対する姿勢に変化はありましたか?

    ファンさん全身写真

    僕の中のテーマがずっと「未完成な完成」なので、あまり変わっていないですね。
    技術は新しいものを取り入れたりして、少しずつ進化していますが、ずっと楽しむことを意識してやってきましたし、これからも仕事に対する姿勢は変わらないと思います。
    ただ、今年の2月に子どもが生まれたので、健康には気を付けるようになりました(笑)
    自分が体を壊したら食べさせていけないので健康を意識して、あとは自分の思うように楽しんでいけたらと思います。
    そして、ひとりひとりのお客さまに向き合って、自分の技術を100%発揮していきたいです。

    コンテストで数々の賞をとる成果を残し、お客さまに真摯に向き合うファンさん。
    髪を切ってもらう私たちにとってとても頼もしく、信頼できる美容師さんだと感じました。
    町屋を改装した落ち着く雰囲気につつまれて、新しい髪形に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
    ここで紹介した内容以外にも、HairDreの紹介ページでは最近の活動風景やメニュー内容なども確認できます。

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