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美容師インタビュー2023.01.25

【京都・今出川の美容室HAIR PITS】「また会いたい」と思ってほしいから、1つ1つを丁寧に | 桒原千鶴さん

初めて会ったはずなのに、なんとなく心地いい。

そんな気持ちになれる美容師さんに髪を切ってもらうと、鏡の中の自分がいつもより良い感じに見えてくるから不思議です。

京都のヘアーサロン「PITS」の桒原千鶴さんは、お客様に気持ちよく過ごしていただけるよう、一人ひとりの「心地いいポイント」に合わせて接し方を変えているといいます。

今回は桒原さんの美容師人生とともに、お客様との関係作りについて伺いました。

京都・今出川エリアの美容室 PITS のご紹介

今回お話を伺う桒原さんが在籍する「PITS(ピツ)」は、京都市の今出川にあるサロンです。

居心地の良い空間と抜け感のあるヘアスタイルで、学生さんから主婦まで幅広い世代から人気を集めています。

ロケーション

地下鉄烏丸線「今出川駅」から徒歩4分。1階に飲食店が入っているビルの2階に「PITS」があります。

「Place In The Sun(陽のあたる場所)」の頭文字をとったという店名の通り、お店の中は陽当たりがよく、気持ちのいい空気で満たされています。

サロンの雰囲気

 「お客様に快適に過ごしてほしい」という思いから店内の壁をできるだけ減らし、解放感のある空間に。

特に特徴的なのが、バックヤード(スタッフがカラー剤の調合等をするところ)が全てガラス張りになっているところ!

ガラスにはカラーレシピが手書きしてあるなど、普段は見られない美容師さんのプロの技を身近に感じられるように工夫されています

沢山の薬剤を組み合わせていく様子はまさに魔法のようで、見ているだけでワクワクした気持ちに。

華やかな世界に憧れて目指した美容師

それではここから、桒原さんのお話を伺っていきましょう!

美容師になると決めたのは高校生の頃だという桒原さん。
実は美容師のほかに、もう1つ意外な職業が候補に上がっていたそうです。

美容師になろうと決めたのはいつ頃ですか?

中学生の頃から興味はあったのですが、はっきりと決めたのは高校の頃です。
実は「美容師」だけでなく、「スポーツトレーナー」も候補に上がっていました。

学生時代バレーボールをしていたのでマッサージを人にしてあげる機会も多くて、親からも「センスあるんじゃない?」と言われていたんです。

でも当時から華やかな世界やキラキラした世界に憧れがあったので、美容専門学校へ進むことにしました。

専門学校時代はどんな学生でしたか?

めっちゃ真面目でした(笑)。
2年間で3回も休んでないくらい休みも少なく、遅刻もせず。
楽しく学校に通っていましたね。

元々「言われたことはやります」というタイプ。

例えば国家試験に向けて課題の練習をしていたときも、出来ないと泣いちゃう友達もいたんですけど…。
私は泣くこともなく、「とりあえず練習しよう」ってひたすら練習しているという感じでしたね。

夢を叶えるためにあえて厳しい環境へ

専門学校を卒業したあと、「PITS」のパートナーサロンである「YAYOI BRAINS」へと入社。

「レッスンが厳しい」と言われる環境にあえて飛び込んだのは、確実に技術を身につけたいという思いがあったからだといいます。

「YAYOI BRAINS」を選んだ理由は?

何年経っても腐らない技術を見つけたいと思ったからです。

本当は「有名になりたい」という気持ちから、東京のサロンに就職を目指していたんです。
でも、ことごとく落ちて…。

そこで地元のサロンに目を向けようと思って、先生に相談しました。

就職の第一条件は、「大型サロン」であること。
コンテストや撮影など、幅広い活動が出来ることが当時とても魅力的に感じていました。

進路の先生に「桒原さんは真面目だから合うと思うよ」と勧めてもらったのが、「YAYOI ~BRAINS」です。

お店の雰囲気はもちろん、教育カリキュラムがしっかりしているところに惹かれて。
「確実に技術が身につくんだったら頑張ろう」と思い、入社を決めました。

アシスタント期間はどのくらいでしたか?

入社してから丸6年は、ずっとアシスタントでした。

うちのお店は「ちゃんと切れるようになるまでデビューさせない」というスタンスで、店長クラスのスタイリストに合格をもらわないと、デビューできなかったんです。

でも、試験をする側も毎日技術が上がっていくので、段々と合格レベルが上がっていくんですよ…!

必死に練習して準備して、でも合格がもらえずまた練習して…の繰り返しでしたね。

それでも諦めずにやれたのは、同期の存在が大きいです。
「ここまで来たら絶対デビューしてやろう!」と励まし合える仲間がいたおかげで、辛いと感じることはなかったですね。

アシスタントの頃にお客様とのやりとりで苦労したことはありますか?

入社したばかりの頃は、本当に接客がだめで…。
お客様と全く話せないところから、厳しく鍛え上げていただきました(笑)。

よく先輩に言われていたのが、「自分からアクションを起こすこと」と、「接客が作業にならないようにすること」

「良い天気ですね~」とか定番のことばかりじゃなくて、ちょっと捻って話題を振ってみるとか、お客様に合わせて会話をするようにとアドバイスをもらっていました。
お客様と信頼関係も出来てくると、自然と接客を楽しめるようになりましたね。

困難を努力で乗り越え、リピート率No. 1に!

6年のアシスタント期間を経て、やっとデビューできる…!
そんなときに桒原さんはなんと、新規オープンする「PITS」に自ら移ったというから驚きです。

新しい環境に飛び込むきっかけとなったのは、尊敬する先輩の独立でした。

前のお店を辞めて「PITS」へ移った理由は?

「PITS」へ移ったのは、氏内さんについていこうと思ったからです。

「PITS」オーナーである氏内さんは「YAYOI BRAINS」の頃から一緒に働いていて、デビュー前はよくアシスタントについていました。

その時から「この人のアシストが1番楽しいな」って感じていたんです。

アシスタントの頃に氏内さんが日本一難しい三都杯でグランプリを受賞したときは、本当に衝撃でしたね…!
「私も頑張らなきゃ」とクリエイションの方にも火がついた感じで。

そんな先輩が店を移ると聞いた時、美容師になってから初めて「この人についていったほうがいいな」と思ったんです。

技術も仕事の姿勢も目標となる人の近くにいた方が、きっと自分のためになるって。

そこで自ら手を上げて、氏内さんと一緒に「PITS」へ移ることを決めました。

新しいお店でデビューとのことで、最初は大変だったのではないですか?

そうですね。
新しいお店なので先輩からお客様を引き継ぐこともできないし、最初は予約も少なかったです。

でも私のマイペースな性格を知っている氏内さんからは「とりあえず焦らず、確実にやっていこう」と言われていました。

「次も来てもらえるように、技術も接客もしっかりやろう」という意識してやった結果、少しずつお客様が増えて、
当時のYAYOI Brains・PITSを含めた全スタイリストの中でリピート率No. 1に。

結果が出たことがさらにモチベーションが上がり、「このスタンスを続けていこう」という自信になりました。

お客様にもう1度来ていただくために、工夫していることはありますか?

お客様に「なんか良かったな」と思ってもらえるポイントを、出来るだけ見つけるようにしています。

お客様によって、求めているものって結構違いますよね。
ヘアスタイルを何より重視している方もいれば、接客や居心地の良さが大切な方もいて。

もちろんベースとなる技術は大事ですが、それよりもお客様にご満足いただけるかどうかが大事だと思うんです。

コンテストは自分の引き出しを増やすための挑戦

アシスタント4年目の頃から、コンテストへの挑戦を続けている桒原さん。

2022年の三都杯では3つのデザイナーズ賞を受賞するなど、クリエイションでも今後の活躍が期待されています。

コンテスト活動はいつから?



本格的にコンテストに出始めたのは、アシスタント4年目からですね。

自分が出場するだけでなく、先輩のメイクアシスタントとして参加することも多かったです。

地区大会から全国大会に出られるようになり、賞が頂けるようになり…と、少しずつ結果を出せるようになりました。

コンテストに出ると、自分が思った以上に周りから応援されていると実感します。
例えばコンテストに出るとなったら、アシスタントの頃でも「頑張ってね!」とお客様に期待の言葉をいただいたりとか…。

お客様との距離の近さを感じて、それがモチベーションにもなっていましたね。

コンテスト活動は普段の仕事に活かされていますか?

すごく活かされていると思います。

デザインカットの写真を持ってこられるお客様も何人かいらっしゃるのですが、そういう時に落ちついて対応できるのは、コンテストのおかげです。

あと、作品作りを通してカラーレシピが増えたことで、「この髪色だったら、この調合が良さそうだな」と当てはめられるようになりましたね。
コンテストを通じて、自分の引き出しが増えていると感じています。

「有名になりたい」という気持ちはずっとあるので、クリエイションも結果を残せるように頑張りたいです!

友人との旅行で日々の疲れをリフレッシュ

プライベートではまっていることはありますか?

「旅行」は私にとって大事なイベントですね。
毎年お休みをいただいた時には、誰かを誘って旅行に出かけています。

1人で行くこともありますが、誰かと一緒に行くことが多いです。
他のサロンの同期と休みを合わせて、一緒に旅行に行くこともあります。
お店の枠を超えて、同世代とは仲が良いですね。

お客様に「会いたい」と思ってもらえる美容師へ

最後に、桒原さんのこれからのことをお伺いしました。

今後はどんな美容師になりたいですか?

「桒原さんに会いたいな」と思ってもらえる美容師になりたいなと思います。

PITSで沢山のお客様に関わることをメインにしつつ、お客様と美容師の枠を超えた関係を作っていけたらいいなと。

「なんとなく会いたい人」と思っていただける、そういうお客様が増えていくと嬉しいです。

「有名になる」という夢のためにあえて成長できる環境を選び、自分を磨いてきた桒原さん。

技術も接客も、出来ることを1つずつ積み重ねてきたというお話が印象的でした。
元々人と話すのが苦手だったという桒原さんだからこそ、人によって違う「ちょうどいい距離感」を見つけられるのではないかと思います。

お客様の1人としてではなく、ちゃんと「私」に向き合ってくれる。
そんな桒原さんになら、いつでも安心して髪を任せることができそうです。

桒原千鶴さんプロフィール

  • 美容室「PITS」スタイリスト。
  • 独創的な作品が注目され、クリエイションでも今後の活躍が期待される。
  • 一人ひとりのライフスタイルに寄り添ったヘアデザインの提案が得意。
  • 2014年全国美容週間コンテスト全国大会 ジャーナル賞、三都杯デザイナーズコンテスト ウィッグデザイン部門 優秀賞
  • 2015年JHCAヘアカラーコンテスト 京滋地区 グランプリ
  • 2019年 三都杯優秀賞
  • 2022年三都杯 デザイナーズ賞

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【京都・今出川の美容室HAIR PITS】「また会いたい」と思ってほしいから、1つ1つを丁寧に | 桒原千鶴さん

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