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    美容師インタビュー | 2018.07.18

    【京都・烏丸御池の美容室 Licht KYOTO】持って生まれた魅力に光を当てる髪型を 清水 光さん

    みなさんこんにちは。
    ヘアドレPress編集部の和田です。

    今回は京都市中京区六角通にあるLicht  KYOTO(リヒト京都)さんをご紹介します。

    Lichit KYOTO外観

    六角柳馬場店の交差点の少し東、京町屋風の施設Gosho-Sandoの2FにLicht KYOTOさんはあります。
    モノトーンでまとめられた内装はスタイリッシュな雰囲気を持ちつつ、やわらかい色合いの照明があたたかく中へと迎えいれてくれます。
    お客さまの居心地を考え、サロン内には白い壁があり、あえて外から中が見えづらいような構造にしたそうです。
    カラー中やシャンプー中の姿を外から見られる心配がなく、安心してくつろぐことができますね。

      

    外から見られない
    ▲外から中が見えないよう壁が作られている。 

     

    こはく店長
    ▲ときどき1日店長として出勤するコハク君がお客さまのお出迎え担当。

    Licht KYOTOのお客さまは口コミや紹介で来られることが多く、ほとんどの方がリピーターだそうです。
    長いお付きあいがあり、遠方から通われている方もいるのだとか。
    美容師歴20年以上のクリエイティブディレクター清水光さんは、お客さまひとりひとりを大切にしたいという強い思いを持っているそうです。
    つねに高い感性を保ちつづけるためさまざまなコンテストで受賞し、クリエイション(モデルを使って前衛的なデザインを作る)活動も精力的にされています。

    その人の持って生まれた素材は似合うようにできているとおっしゃっる清水さん。
    本来の素材を生かし似合わせるヘアデザインはどのようにして作られるのかうかがってみました。

     

    生まれ持った素材が、その人らしさを引きだす。

    清水さんインタビュー風景

    美容師になったきっかけを教えていただけますか?

    美容師に興味を持ったのは、「ファッション通信」っていうテレビ番組で、イタリアミラノ・コレクションのバックステージの映像を観たときに、こんなアートなヘアメイクをしたいと思ったからですね。
    それに、うちは母親が画家で、父親がCMプロデューサーだったのが影響したのか、小さいころからものづくりが好きだったんです。
    そういう仕事に携わりたいと思って進路を考えたときに、調理師か美容師で迷っていました。
    でも当時の調理師って髪型が厳しくて刈りあげないとダメだったんですよ。
    美容師になれば髪型も自由にできるし、料理なら家でできるからと思って美容師の道に進みました。
    母によると、ぼくは幼いころから人とすこし違っていたそうです。
    百貨店に行くと、兄がおもちゃ売り場に行くのに対して、ぼくは宝石売り場やアクセサリー売り場のものを眺めていたらしく、こういう職につくように生まれてきたのかもしれません。

     エントランス会議
    ▲ファサードの壁にかかっている切り絵はお母さまの作品。

    幼いころから美しいものに惹かれていたんですね。
    ヘアデザインを作るうえで、影響を受けているものはなんですか?

    自然のものから影響を受けることが多いです。
    犬を飼いはじめてから、早起きして2時間くらい京都御所で散歩するようになったんですが、御所って森みたいになっていて、ぐねぐねに曲がった木があったり、めずらしい鳥がいたりするんですよ。
    そういう植物とか動物を毎日見ていると、デザインの参考になります。
    生きているものはみんな、それがいちばんバランスが取れた形だから、生存できていると思うんです。
    人間も同じで、持って生まれた素材だから、ほんとうはバランスが取れるようにできているんじゃないかと。

    実際にクセ毛がコンプレックスでずっとストレートパーマをあてていた方がいたんですが、この店に来られたときにカットでできるだけクセを抑えられますよって提案したんです。
    最終的にそのお客さまはストレートパーマをされなくなりました。
    持っている素材をポジティブな方向に持っていければ、クセを活かしたデザインもできるし、もっといろんなスタイルを楽しんでもらえるようになればいいですね。
    「かわいくなったわ~」って言ってくださるんですけど、ぼくはその人の素材を生かしただけで、もともとかわいいんだよってことをちゃんと伝えたいなと思っています。

    Lichit KYOTOお客様スナップ
    ▲Licht KYOTO お客様のヘアスタイル写真

    追いこむことで、自分を成長させる。

    美容師歴20年以上のキャリアを持つ清水さんですが、
    美容師を辞めたいと思ったことはなかったんでしょうか?

    一度だけ辞めたいと思ったことがありました。
    高校を卒業して京都で大手の美容室に就職したんですが、ぼくは問題児だったんです。

    当時はコミュニケーションが苦手だったこともあり、周りのスタッフからもあまり良く思われていなかったと思います。
    入社して1年目のとき、交通事故に遭って1ヶ月仕事を休むことになりました。
    お店にも迷惑をかけてしまい、レッスンも同期より遅れて悔しくて、そのときは辞めたいと思いました。

    でもそんな問題児だったぼくを先輩方は見捨てずに叱ってくださり、指導し続けてくださったんです。
    ここで辞めてはいけないと思い、あえて自分には分不相応な車のローンを組んだんです。
    ローンを返すため、美容師を辞めるわけにはいかない状況を作りました。
    それでスタイリストになってから、ヘアショーに出させていただいたり、セミナーの講師をさせていただいたり、いろんな経験をさせてもらってすごく成長することができました。

     

    独立するきっかけはなんだったんでしょうか?

    オーナー清水さんとスタッフ河合さんの2名
    ▲清水さんとスタッフの河合さんと2名で運営。
    チームワークは抜群!

     

    甘えをなくさないといけないなと思ったんです。
    実は、はじめ自分の店を持つことはまったく考えていませんでした。
    もともと勤めていたお店はすごくいいところだったし、辞める理由もなかったんです。
    でも、このお店に守られているだけでは、自分の世界が小さいままになってしまうんじゃないかと思ったんです。
    美容師として人として成長するためには自分で責任を負うことや、守るべきものが必要だと思い独立を決めました。

     

    クリエイションを続けることで、つぎの流行を掴む。

    2003年に関西でもっとも難易度が高いと言われるコンテスト三都杯でグランプリ、ほかにも多くのコンテストで実績を残されています。
    コンテストに出場するのはどんな目的があったんでしょうか?

    お客さまのために結果を残したかったというのが大きいです。
    お客さまがちゃんと結果を出しているすごい人に切ってもらっているんだって、誇れる美容師でなければと思いました。
    また、デザインを360度見られるコンテストは、バランス感覚を養うためのいい課題だったんです。
    ヘア全体のフォルムや、それによって顔の形がどう見えるか、またそのスタイルがファッションに合っているかなどを考える力はコンテストで培うことができたと思います。

    三都杯でグランプリを取った年は反響もあって、コンテストを見学しに来ていた女性がカットしに来てくださりました。
    当時インターネットもないのに、どこで知ったの? って聞いたら、三都杯に出ていたのを見たって言ってくださったんです。
    サロンスタイルとは違う尖ったデザインだったと思うんですけど、一般の方から見てもかわいいって思ってもらえたのはすごくうれしかったです。

     

    クリエイションで培ったものは、サロンのお客さまにも活かせるのでしょうか?

    そうですね、活かせています。
    クリエイションを続けることで、時代の流れも見えてくるんです。
    たとえば、ボブが流行した時期だったら、ボブに切ったあとの髪型はどうなるかというと、もっと短いマニッシュショートにするか、すこし伸ばしてミディアムにするか、どちらかだと思うんです。
    それでそのふたつが流行るんですけど、どちらも重いスタイルなので、今度は軽くしようと思いますよね。
    結果いまは、段を入れた軽めのスタイルでウルフヘアが流行ってきています。
    今流行っているスタイルのつぎはどうなるかっていう流れがあって、それはクリエイションを続けているからこそわかることだと思いますね。


    ▲へアデザインはもちろん撮影ご自身でされている。

    お客さまのために向上心を持ちつづける。

    オープンから今年で10年目を迎えるLicht KYOTOさんはお客さまに対してどんなことを大切にしていますか?

    ご家族そろって
    ▲ご家族揃ってご来店されているお客さまの施術の様子。
    小さいお子さまも、ご両親といっしょだと安心ですね。

    お客さまと美容師という関係以前に、人と人としてのお付きあいがしたいというのがあります。
    その人らしさを大切にしたいと思っているので、「お客さま」というよりは、その人個人をLicht KYOTO全体でおもてなしするという風に考えています。
    うちのお客さまはほとんどの方がリピーターになってくださっていて、お客さま同士の口コミや紹介で来ていただくことが多いんです。
    この周辺だけでも美容室はたくさんあるんですが、わざわざこの店を選んでくれることがしあわせだし、選んでもらったからにはどこの美容室よりもかわいくしなければと思っています。

    今後の目標を教えてください。

    目標は生涯現役でいることです。
    いまよりもかわいくてセンスのいいものを作りたいし、そのためにもクリエイションは続けていきたいです。
    技術は年齢とともに上がっていきますけど、感性は若い時がピークなので作りつづけることでキープするしかないんです。
    いつまでも切ってほしいと思ってもえるような美容師ために、つねに向上心を持っていようと思っています。

     

    清水さんは常連のお客さまからブライダルのヘアセットを頼まれることも多いのだとか。
    「その人らしさ」を大切に考えているからこそ築ける信頼関係なんだと思います。
    特別な日を任せたい美容師さんがいる、清水さんのお客さまがうらやましくなってしまいますね。

    ここで紹介した内容以外にも、HairDreの紹介ページでは最近の活動風景やメニュー内容なども確認できます。

    ぜひこちらもチェックしてくださいね。

    京都・烏丸御池エリアの美容室 Licht KYOTO

    サロンデータ

    営業時間 平日11:00~21:00
    土日祝11:00~20:00
    定休日 毎週月曜日、第1第3火曜日
    (※第1第3月曜日が火曜日との連休となります)
    住所 京都市中京区六角通柳馬場東入大黒町71 Gosho-Sando 2F
    席数 セット面4席 

    メニュー・料金

    カット:¥6,480(税込) ※シャンプー・ブロー込み
    カラー:¥6,480(税込)〜 ※ medium¥7,560-. long¥8,640
    詳しくはコチラ>>
    スタッフ数 スタイリスト2名
    交通アクセス 烏丸御池駅より徒歩9分 六角柳馬場店の交差点東入る
    サロンの特徴 19時以降の受付OK/4席以下の小型サロン

     

     

    サロン周辺地図

     

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